2005年1月

「手に負えないもの」に挑む

 今年は、「手に負えないもの」に挑むということをテーマにしたいと思います。
 手に負えないものとは、自分の経験や力量ではとても扱いきれないと思われるもののことです。
 絵を描き続けている人は必ず実感していることでしょうが、特に同じモチーフ、同じテーマで何枚も何枚も描いていると、どんなに難しいものでも何とか描けるようになります。努力が報われるのです。
 ところが問題はそこからで、けっこううまく描けたし、人も「いいね」というので、同じパターンで描き続けそのままマンネリ化していく場合と、「これが描けたのなら、もっと難しいのに挑んでみよう」という方向とに分かれていきます。
 この後者が、つまり「手に負えないもの」に挑むということです。→つづく
 
 2005年の幕あけに、私の頭にひらめいたのはこのことでした。昨年来、内心「ちょっとマンネリ気味かも…」と感じていたのが、年明けに爆発したのかもしれません。
 そこで素直に今年の私のキーワードを「T手に負えないものUに挑む」ということにしたというワケです。
 私と同じように、内心マンネリを感じている人、ぜひ一緒にこのテーマを掲げてやってみませんか。
 手に負えない人物、手に負えない大きい紙、手に負えない色彩、そして手に負えない線…。
 誰にでも「手に負えないもの」があるはずです。冷たい風に当たって、自分にとって今「手に負えない」しかし何とかモノにしたい、ことは何かをよくよく考えてみましょう。
 
 私も1月いっぱいは、「手に負えないもの」を求めて、タンザニアのサバンナに入り、またまたマサイ族村への潜入を試みています。
 生還?しましたら、その結果をここでご報告します!


ウブドの街にて(バリ島)<アルシュ56×76cm>
 F8スケッチブックを2倍に開げた上に紙をのせ、手前の寺院の石段に腰かけて描きました。まずピグマ3.0で手前の花と木の幹を描いてスタート、2時間ずつ2日間でペン描きを仕上げました。
 これを描いた翌日、同じインドネシアのスマトラ沖で地震が発生したのです。

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