2005年3月

模写のすすめ(今年は“人物”だ!)

 スケッチを始めた人は必ず「人物をうまく描きたい!」と心から思うようになります。なんといっても「人物」は絵のモチーフ数ある中でもダントツに難しいシロモノ、街を行く人やカフェの人をスケッチするだけでは、絶対うまく描けるようになれませんね。
 人体デッサンやクロッキーなどのじっくり時間をかけたナマ描きが一番いい人物上達法なのですが、これもなかなかチャンスがないものです。
 そこで、家で一人でも出来る、とっておきの人物上達法があるのです。誰もが知っているけどすっかり忘れている「模写(copy out a picture)であります。

1. 自分の好きな画家のできるだけリアルな人物画をモノクロコピーし、これにグリッド(マス目の線)を引きます。

2. 模写をする白い紙にも同じようにグリッドを引いて、丁寧に、丁寧に(初めはエンピツがいい)模写します。

3. 初めは顔。つぎに半身、全身を模写する。

4. 模写する絵は、自分の好きなものにすること。絵で気に入ったのがなかったら、上戸彩とかペ・ヨンジュンなどの写真でもいい。

5. 人物画で私のおすすめは、外国人ではボッティッチェルリ、ラファエロ、アングルなど、日本人では黒田清輝、安井曾太郎、小磯良平などが超リアル人物画家です。図書館か、古本屋でネタ探しをするといいでしょう。

6. 模写をやってみると、驚くべきことを実感します。それは模写のために選んだ人物画を描いた画家の手の動き、観察する目、そして息づかいまでがナマナマしく伝わってくるのです。
 これはホントすごい体験ですよ。とにかく「模写」やってみて下さい。

えっ!こりゃなんだ?とお思いでしょう。私の好きなボッィッチェルリさんの「ラ・プリマヴェーラ」を図書館の画集からコピーしてきました。グリッドを引いて模写の開始……。 F6の紙にグリッド線を引いてエンピツで下描きをし、ペンで模写しました。 色も塗ってみました。色を模写してみると、ボッティッチェルリさんの「光と影」の使い方のすごさがしみじみ分かります。た。

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